今月の特集
2013.2「高齢期について」
動物の高齢期...その2
今月の特集は前回の続き、動物の高齢期についてです。
高齢動物の具体的な行動とはどんなものなのかをお話していきたいと思います。
高齢動物の具体的な行動変化とは?
まず聴力や視力の低下、不安傾向の増加、睡眠時間の延長、運動量や運動能力、食欲の低下、認知力や学習能力の低下など様々な減少や低下がみられます。逆に増加する傾向のあるものとしては食欲、排泄や排便が認められることもあります。高齢動物との生活で大切なことは環境の整備だと思います。部屋の中の段差を無くしたり、障害物を減らすことにより生活環境を改善させ、また身体の機能を維持するために規則正しい生活サイクルを守り、昼間は日光浴や一緒に散歩したり遊んだりし、肉体的、精神的な消耗を促すと夜間の睡眠を促し、夜鳴きなど減らす効果があります。人間も高齢者の方が規則正しい生活をすることで、身体や精神的な機能を改善、継続することができると言われています。これは人間も動物も同じことが言えるのではないでしょうか?
高齢動物の生活のキーポイント(是非参考にしてみて下さい)
1.望ましいこと
①規則正しい生活
②適切な運動方法と量
③消化の良い食餌
④定期的な健康チェック
⑤障害物がない生活環境を作る
2.避けるべきこと
①飼育環境の変化
②長期の旅行やペットホテル
③極端、強度の刺激
④暴飲、暴食
⑤寒冷、暑熱環境
上記のような高齢動物に対してのキーポイントをまとめました。
シニアプログラムとして普段の生活に取り入れることがあります。
ご興味のある方は是非当院までご相談、ご連絡下さい。
来月は、実際の高齢動物達に出来る自宅でのケアについてお話致します。