今月の特集
2018.11「新しい中医学の勧の勧め…その3」
空がとても高く見えるようになり秋を感じる季節になってきました。診察をしていると季節の変わり目で体調を崩しやすくなるのは人間も動物達も同じように感じます。
さて、2ヶ月前から鍼灸治療、塗る漢方の話をしてきました。鍼灸などの中医学を学んで実際に診察、治療に活かせるようになって獣医療の幅が広がってきています。
鍼灸治療を始めてみて効果の実感を確認できるようになったのは最近です。
その理由として治療に時間がかかること。改善が見られても一定期間は治療を続けることが必要であること。などがあるからです。家族としては早く治して痛みや苦しみを取り除いてあげたいと思うのが本音だと思います。それは獣医療を行う立場からも同じ気持ちです。治療を行ってみて、西洋獣医学と中医学を同時に行うことで良い効果が得られる場合も多いように感じています。または西洋獣医学で使用する薬の量を減らしながら鍼灸治療を行い体への負担を減らしながら治療できる可能性もあるのが中医学の良いところではないかと思っています。
次回は実際に当院で鍼灸治療を行い、改善が見られた子達の話をしたいと思います。