今月の特集
2018.10「新しい中医学の勧の勧め…その2」
先月、「塗る漢方」のお話をしました。今回はその「塗る漢方」の話の前に、鍼灸治療について話をしていきます。
1年前から鍼灸治療を行い良い成績が得られるようになってきています。
例えば、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼などで痛み止めなどを飲むと「吐く、下痢をする」などの症状が出てしまう子に対して痛み止めを休薬し、鍼灸治療を行うと改善が認められることがわかりました。本当であれば鍼灸と薬を併用することが1番良いのかもしれませんが、薬を飲むことで副作用などが出やすい子に対しては、鍼灸治療を第1選択として治療を行うことが良いかもしれません。ただ、鍼灸治療のデメリットは治療に時間がかかること。即効性が見られないこと。その子によって鍼灸治療が合う、合わないがあることを理解していただくことが大切です。更に薬が苦手な子に使用できる可能性があるのが「塗る漢方薬」です。現在、勉強している「塗る漢方」を処方し、「痛み」「炎症」を取る事ができる鎮痛、消炎効果が期待できます。鍼灸治療と塗る漢方の相乗効果を期待して治療ができるようになります。
飲み薬を飲ませると「副作用」が出やすい子に対しては鍼灸治療、塗る漢方は新しい治療方法だと思っています。治療の選択肢が増えることはとても良いことだと思います。