今月の特集
2018.8「猫の健康診断について…その2」
先月、猫の尿を用いた健康診断についてお話をしましたが、今月はその健康診断で実際にあった猫の病気の話をしたいと思います。
1 猫 去勢済みオス 6歳 日常生活に異常はなし。頻尿、血尿などなし。
採尿してきた尿を院内で検査をしたところ、アルカリ尿と蛋白、ストルバイト結晶を認めた。
話を良く聞くと最近太って来た。市販のドライフードを与えている。検査結果から、日常生活、食餌などの変更をするなど結晶を無くすことを目的とした療法食を与えてみることに。また定期的に尿検査を行い、尿タンパク、結晶などの消失を確認することに。
2 猫 去勢済みオス 16歳 最近、尿量が増えて、尿の色が薄く感じる
元気、食欲は変わらないが、寝ることが多くなってきたとのこと。
自宅で採尿した尿を院内で検査。尿の色が薄く、尿独特の匂いがないことがわかる。更に蛋白尿を認め、尿比重の低値認める。
飼い主さんには猫の年齢や尿の検査結果を伝えて体の精査の必要性をご説明して今後行うことになった。
犬の健康診断と同じように結果に異常が見つかれば、今後の検査の必要性をご説明し、猫を連れてくるように説明をしています。尿検査から今後必要な検査が必要になったり、食餌を変更したり、場合によっては薬なども必要になることもあります。もちろん、健康であれば安心できると思いますし、上記のような猫達は多くはありません。年に1度検査をしてみてはいかがでしょうか?