今月の特集
2017.11「鍼灸治療を始めました…その2」
鍼灸治療を始めるにあたってご家族の方にまず、ご説明をしてご理解を得ることがいくつかあります。
1.鍼灸治療は速効性が見られないこと。
2.治療には時間がかかること。
3.定期的な通院が必要になること。
これらをご理解頂く必要があります。
西洋獣医学は注射をし、飲み薬を飲むことなどにより熱が下がる、下痢や嘔吐が治るといったような目に見える症状の改善を鍼灸治療は直ぐに見ることが難しいことがあります。そして定期的に通院をお願いするため、治療効果が得られるまで時間がかかります。また、鍼灸治療以外にも、西洋獣医学を同時に取入れたり、必要に応じて一般診療と同じ検査も必要になることを最初にお話しないといけません。そのような説明を行い、ご理解を得られてから鍼灸治療が初めてスタートできるのです。
鍼灸治療をご希望されて来院された場合、まずはお話をお聞きして、動物の状態を確認して、必要に応じて検査を行い、注射や飲み薬などを処方することもあります。西洋獣医学と東洋獣医学の中獣医学の良いところを合わせた「中西結合」という治療方針で行っていくことが大切だと考えています。
動物病院によっては東洋医学を中心に診療を行っているところもあると思いますが、当院では西洋獣医学と中獣医学を合わせた治療を行っています。治療を始めるにあたり、診療方針をご理解頂くことが大切だと思っています。