今月の特集
2017.10「鍼灸治療を始めました…その1」
当院では西洋獣医学である一般診療の他に中東洋医学の1つである鍼灸治療を新たに始めました。
鍼灸治療を始めてから
「どのような病気に効果があるのか?」
「鍼は動物達にとって痛くないのか?副作用はないのか?」
「どのように行い、どのくらい治療期間が必要なのか?」
そのような質問をいただくことが多くあることがわかりました。
そのような質問に答えたいと思い、この特集で少しずつ話をしていこうと思っています。
私は鍼灸の専門学校(国際中獣医学院)に通い、中獣医鍼灸師の資格を習得いたしました。学院に通う前は鍼灸治療というと「体のどこに鍼を打つのか?」「実際に効果が得られるのか?」「自分の病院で治療が可能なのか?」などなど疑問が多々ありました。そんな疑問を持ったまま学院に通学し、講義を聴講し、実習に参加し、実際に鍼灸を行って改善した動物たちを見て、「これは今まで諦めていた動物たちの治療に活かせる」と思いました。実際に自分で鍼灸治療を行い、改善が見られるようになった動物たちがいてとても嬉しく思う毎日を送っています。
鍼灸治療と言っても最初から鍼灸のみを行うのではなく、西洋獣医学を先行して行ったり、同時進行で行うこともあります。もちろん、必要に応じて検査や手術を行うこともあります。鍼灸治療のみを行うわけではありません。また、鍼灸治療を行ってはいけない病気があることも知らなければなりません。
そのような鍼灸治療についてこれから数回に分けて話をしていきたいと思っています。