今月の特集
2017.9「マダニから感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について…その2」
夏のような暑さがないまま9月に入り、秋本番ですね。
涼しく感じることもある毎日ですが、マダニやノミ、フィラリアの予防は引き続き行ってくださいね。
では、前回の続きの話をしていきます。
マダニから動物たちをどのように守るのか?
室内のみで飼育されている動物たちはマダニに感染する可能性はかなり低いと思います(どちらかというとマダニではなく、ノミからの感染を予防するべきです)。外に出る、つまり散歩に行く犬、外に出掛ける猫などは必ずマダニに対する予防を行なうべきです。上記に記したように外で感染する可能性が高いために定期的な予防を行なうべきです。
予防は定期的に投薬することで可能なので、かかりつけの動物病院で処方してもらうことが必要です。予防薬は首の後ろに滴下するスポットタイプと最近多く見られるようになった経口薬の2種類があります。ホームセンターなどで売っているスポットタイプの薬は効果について疑問が残ります。また首輪タイプの予防、駆除剤などもありますが、医薬部外品のためお勧めができません。動物病院での処方以外の予防薬を使用する方は自己責任となってしまうので、ご理解が必要です。
経口投薬の薬では1ヶ月に1度、3ヶ月に1度の投薬の予防薬があるため、獣医師の先生にどの種類の予防薬が良いか相談してみてください。
個人的には3ヶ月に1度の予防薬は、年に4回の投薬で済むため楽ではありますが、次回の投薬を忘れる傾向があるため、あまりお勧めができません。
秋の行楽季節で動物たちと外に出る機会が夏より増えるこの時期に予防薬に関して再度考えてみてはいかがでしょうか?