今月の特集
2017.7「猫の健康診断してみませんか?その2」
前回、猫の健康診断の「尿検査」について話をしました。健康診断としては限定的な評価となってしまいますが、尿検査をしてみると色々と見つかることがあります。1番多いのが「尿石症」「尿タンパク」そして「血尿」。今回更に見つかったのが「尿糖」でした。検査結果から直ぐに病気を疑って追加の検査が必要な場合と経過を見る場合、治療が必要な場合などがあります。検査結果によって必要なことが異なりますので、獣医師と相談する必要があります。
「検査をして良かった」
「症状がないのに見つかるものだね」
という声を聞きます。尿検査で異常値が見つかった際には更に追加検査が必要かもしれませんので、その際は猫ちゃんを連れて来院して頂く場合もあります。もちろん、尿検査で「良好」という評価で安心される家族の方が多数を占めます。隠れている病気を見つけることが目的に聞こえますが、「健康です」という安心を得るための検査であることは言うまでもありません。猫ちゃんは泌尿器の病気が多い動物です。採尿する手間がありますが、愛する猫ちゃんのために1年に1回尿検査をしてみてはいかがでしょうか?