今月の特集
2016.1「体をつくる栄養について…その6」
脂肪について…その1
今回からは脂肪の話をしていきます。
脂肪の役割は体のエネルギー源として、またホルモンの分泌に必要な栄養素であり、体調を整える働きなどをします。また蛋白質や炭水化物よりも多くのエネルギーを含みます。そのため、過剰な脂肪の摂取は肥満の原因となるため、注意が必要です。摂取する脂肪は大きく2つに分けられ、1つは動物性脂肪、2つ目は植物性脂肪に分けられます。動物性脂肪はバター、ラード、魚油などが知られており、植物性脂肪は大豆、麦芽、亜麻仁油などが知られています。食べ物から摂取した脂肪は小腸で分解され吸収されます。その際にグリセリンと脂肪酸に分解されエネルギー源として利用され、再度脂肪に合成されます。吸収された脂肪酸は「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」に分けられます。
脂肪の栄養素としての役割は、高いエネルギー源であり、効率的に体内にエネルギーを供給します。細胞膜を構成したり、ホルモンや胆汁酸の原料にもなります。脂肪は脂溶性ビタミンを吸収する役割もします。人間では「脂肪=悪者」太る源みたいなイメージがありますが、もちろん、動物でも摂り過ぎれば人間と同じです。ですが、脂肪を適度に摂取しないと体がうまく機能しないことも理解しないといけません。