今月の特集
2015.11「体をつくる栄養について…その4」
蛋白質について…その3
前回まで動物の体を作る蛋白質について話をしてきました。その大切な蛋白質も何かしらの病気にかかっている場合、積極的に摂取すると体にとって良くないこともあります。どのような時に積極的に体に取り入れるべきなのか?どのような時に控えるべきなのか?話をしていきたいと思います。
1、蛋白質を積極的に取り入れるべき時
1. 成長期の子犬、子猫に対して
動物が赤ちゃんの場合(生後4ヶ月以内)、蛋白質の摂取は大切なのですが、消化が上手く1度に多くの食餌を取ることができないため、食餌の回数増やすことと脂肪の消化が良いためカロリーを上手く取る必要があります。子犬、子猫になって(生後4ヶ月以降)は成長が緩やかになり、蛋白質の消化が良くなるため、カロリーや脂肪から蛋白質の摂取を目的とした食餌に変えていくことが大切です。
2. 皮膚や被毛の健康維持のために
1日の蛋白質の必要摂取量の約30%が皮膚や被毛の成長、維持に必要なケラチンの合成に使われると言われています。蛋白質を上手に摂取できないと皮膚のトラブルを起こすことがあります。
3. 減量や体重の維持のために
脂肪を減らしながら筋肉の量を減らさず、維持することを目的として摂取する。高蛋白質で高食物繊維の食餌を与えることによって満腹感を保ちながらカロリーを減らす方法が大切です。更に排便の回数と量が増えることで体重の減少につながります。
次回は「蛋白質の摂取を制限する必要がある場合」について話をしていきます。