今月の特集
2015.7「シャンプーの方法….その2」
7月も後半ですが、梅雨が明けていません。毎日真夏のような暑さが続き驚いてしまいますね。こんな時期の動物達の皮膚を観察したことはありますか?「ベタベタした感じがする。フケが多い。いつもより体を掻いている気がする」など感じることがあると思います。また「この時期は皮膚が悪くなって飲み薬を処方してもらうことが多い」などもあるかと思います。
●シャンプー剤は何が良いのか?
シャンプー剤はとても種類が多いですよね!ペットショップはもちろん、動物病院でも多くのシャンプー剤を扱っています。「自分の子に合うシャンプー剤はなんだろう?」と悩んでしまうかもしれません。とある患者さんで友達に勧められたシャンプー剤を使用したらフケが多くなり、体を痒がるようになった。と診察にいらした方がいました。他の子に合うシャンプー剤でも自分の子に合うとは限りません。ショップでも病院でもサンプル用など小さく小分けされているシャンプー剤が用意されていると思います。大きなシャンプー剤を購入するのは大変だと思います。まずは、お試しサイズのものを使用してみるのが良いかと思います。また、トリミングに行かれ、その時に使用したシャンプーが皮膚、被毛に良く、香りもよければそれを自宅で使ってみても良いかもしれません。
●シャンプーの方法について
シャンプーの方法については誤った情報が溢れているように感じます。
前回、動物たちに適したお湯の温度について話をしました。復習になりますが、最適な温度は30~33℃位、ぬるま湯と言われています。人間が入る湯船の温度で洗うと熱すぎるので注意が必要です。次にシャンプーの量はどのくらい必要なのか?これは手の平2枚分の面積に対してシャンプー剤を500円玉1枚分の量を取って使用するのが良いと言われています。皮膚、被毛に対してシャンプー剤が少なすぎても多すぎてもよくありません。適切な量とお湯の温度を使用して洗ってあげることが大切です。
シャンプーは1年を通して必要になります。犬種によっては毎月シャンプーカットが必要な子達もいます。自分の子の被毛や皮膚の状態を見ていただき、その子にあったシャンプー剤を使用していただくのが必要かと思います。