今月の特集
2015.5「健康診断でわかる。わが子の身体の状態」
五月晴れとは良く言ったもので、新緑が綺麗で散歩にはとても良い季節になりましたね。すでに動物病院で健康診断を行った子も沢山いるかと思います。まだの子達は是非、動物病院でご相談されてみてはと思います。さて今回も健康診断について話をしていきます。
今回は話を具体的にしていきます。
まず、健康診断で一般的に行うのは血液検査だと思います。
血液検査でわかることは肝臓、腎臓の健康状態、貧血、脱水の状態や炎症反応、特殊な検査では脂質代謝、糖尿病、ホルモンの測定をすることで甲状腺や副腎と呼ばれる臓器の異常なども確認することができます。
他の検査としてはレントゲン検査があります。胸部のレントゲン検査では、心臓の大きさや形、肺の状態、気管の太さや変形などを確認できます。腹部の検査では肝臓や腎臓の大きさ、胃の形、腎臓、膀胱内の結石の有無、前立腺の大きさなども確認できます。
エコー検査では心臓の血液の流れや速度、心臓の筋肉の厚さなどを評価し、心臓の機能の評価をすることができます。腹部エコー検査では肝臓、腎臓、脾臓、膀胱などの大きさ、形や構造、結石の有無、消化管の動きなどを評価できます。
尿検査では膀胱炎、腎臓病、糖尿病、黄疸、尿石症などの有無を確認でき、便検査では消化能力、寄生虫感染の有無、腸内細菌の状況などを確認できます。
どの検査をどのようにして、さらにどこまで実施するかは病院によって異なると思います。その子の年齢や性別、健康状態に合わせて行うことが大切だと思います。
健康診断を希望の方、わからない箇所、項目があれば是非動物病院の先生に質問をしていただければと思います。