今月の特集
2015.1「薬を飲ませる方法」その1
今月から新しい内容になります。
まず今月は「薬の飲ませ方」についてです。
動物病院で処方される飲薬は「飲ませるのが大変」と聞くことがあります。動物病院で処方する薬は自宅で飲ませて頂くことが前提で処方するものです。食餌に混ぜて食べてしまえばとても楽なのですが、なかなかうまくいかないようです。処方する薬の形状は錠剤、粉薬、シロップなどがあります。薬の形状を変えて与えることで飲ませ易くするのですが、うまくいかないようです。最近は動物たちが好んで飲めるようにフレーバータイプの薬なども見かけるようになりました。ですが、それでも飲ませるのが一苦労のようです。
では、どのようにして薬を飲ませるのが良いのでしょうか?
一般的な方法を説明したいと思います。
1.大好きな食べ物に包んで与える。
この方法は多くの場合、錠剤、カプセルであることが前提になります。大好きなお肉、チーズやパンなどに薬を包んで与える方法です。この方法は与え方がとても大切で、薬の入っていない食べ物と入っている食べ物を数個用意します。最初に薬の入っていない物を与えて褒めてあげます。その後に薬の入っている食べ物を与えて食べたら更に褒めてあげるのが大切です。与える大好きな食べ物は大きすぎても小さすぎてもいけません。大き過ぎると口に入れて噛んでいる間に薬が口から出てしまう可能性があります。また小さ過ぎると錠剤が食べ物からはみ出したり、薬の匂いがして警戒してしまう可能性があります。そのため、予め用意する食べ物は全て同じ大きさにし、1口で飲み込める大きさにして頂くと良いと思います。
2.ゼリーなどに混ぜる
人間が食べるゼリーに混ぜるのも方法です。ゼリーに薬を混ぜて飲ませる方法です。更に人間用ですが、薬を飲ませるための「服用ゼリー」と言うのも使用してみてはいかがでしょうか?そのゼリーではれば子供用のものをお勧めします。種類によっては動物たちに使用できないものが含まれているので事前に確認する必要があります。
上記のような方法でまずは試して頂くのが良いかと思います。それでも上手くいかないこともあります。しつけの回にお話をしたかと思いますが、お薬を与える際にも大好きな食べ物を使用しながら「褒める」ことがとても大切です。
次回は更に「薬を飲ませる方法のその2」の話をしていきます