今月の特集
2014.8「クレートトレーニング」について
今月は自宅内、または車の中などに設置するクレートトレーニングについて説明したいと思います。このトレーニングが出来ていれば、犬が苦手な来客があった時、留守中の誤飲、誤食、破壊行動の予防そして動物病院での入院やホテルの時のストレスが最小で済みます。またドライブ中の安全が確保できるというメリットがあります。
クレートと言うと金属、プラスチック製の箱、檻をイメージされると思います。その中に閉じ込めておくことはかわいそうだと思われる方がいらっしゃるかと思いますが、ワンちゃん達にはその場所が安全で安心できる場所であると行動学的に言われています。
ワンちゃんの祖先であるオオカミは掘った穴や洞穴などを生活の拠点にし、狩りなど以外はその場所を安心できる場所、寝床にしていたと言われています。ワンちゃん達にもその場所に近いイメージを自宅内で作る事が大切で、クレートがその役割をすることになります。自宅ではワンちゃんをいつも自由にしている。車の中は膝の上で抱っこしている方はこのクレートトレーニングをすることをお勧めします。実際にクレートに入る事が大好きだったり、入っている事でリラックスできるワンちゃん達が多いはオオカミの血を受け継いでいる証なのかもしれませんね。
クレートに入ることを嫌がらないワンちゃんを目指すのではなく、私たちの
「ハウス」「クレートに入りなさい」
という命令に喜んで従うワンちゃんを作る事が目的であり、安心、安全を得ることが出来るための練習として取り入れる事が大切だと思っています。
次回は「クレートトレーニングその2」の話をしていきます。