今月の特集
2014.3「子犬のしつけ」について
前回はしつけの練習の際に「言葉の統一」と「連呼をしない」ことの大切さをお話しました。今回はその続き「命令の言語」をお話します
☆命令は日本語か?英語か?
診察やしつけ教室などで皆さんのしつけのやり方を見ているときに多くの方が日本語でしつけの練習をされています。僕自身も自分の子には日本語で命令をします。この命令を英語でするのが良いという話があります。皆さんはそのような話を聞いたことがありますでしょうか?なぜ命令は日本語よりも英語が良いのかを考えてみたいと思います。
例えば命令を
日本語では「座れ」英語では「sit」
日本語では「伏せ」英語では「down」
日本語では「待て」英語では「stayまたはwait」
と言い換えることができると思います。
日本語の命令では「座れ、待て、伏せ」などは全て語尾が「〜え」となります。その語尾が全て「〜え」となることがワンちゃん達にはわかりにくいのではないかと言われています。それに比べて英語は全て異なる単語で命令が言えるのでワンちゃん達は理解しやすいと言われます。そして言葉の統一がしやすいとも言われています。もちろん、英語でも連呼はしてはいけません。英単語を言いにくい、わかりにくい、家族で統一するのが難しいということであれば無理にするものではないと思っています。その場合には使いやすい日本語で統一をするのが良いと思っています。
しつけ教室は「英語」で行っている所が多いと思います。また訓練所では「日本語」で訓練をしているような感じがします。僕が学生時代にしつけを勉強し、またしつけ教室でワンちゃん達に使っていたのは英語でした。個人的には英語で統一した方がスムーズかと思いますが、自分の家族や環境に合わせて日本語でしつけをしても良いかと思っています。
皆さんはどう思われますか?