今月の特集
2013.12「子犬のしつけ」について
今回は「甘噛み」についての話です。
「甘噛み」も多くの方が悩まれる子犬の行動です。
家族として迎え入れた当初はそのような行動は見られないことが多いのですが、環境に慣れてくると別人のように突然、自宅の中で飛び跳ねるように走り回るようになります。
そんな時期に見られるのが「甘噛み」なのです。
よく相談を受けること内容は
「抱っこをしていると手先や腕を噛んでくる」
「足首や足先を噛んでくる」
「最初は噛まれても痛くなかったけれど、最近はミミズ腫れや出血するほど噛んでくる」
「怒ると更に興奮して噛んでくる」
などなどです。
「抱っこをしていると手や腕を噛んでくる」
という相談に対しては
「抱っこを止めて下さい。床にワンちゃんを置いて無視をして下さい。
更に抱っこを要求してきても無視して下さい」
と説明をします。
「足首や指先を噛んでくる」
という相談に対しては
「特にお子さんのいる家庭に多くみられるように思います」
「噛まれてしまう足首や指を噛ませないようにして工夫をして下さい。
例えば足をソファや椅子の上に乗せたりして噛む環境を無くして下さい。その際にも無視をして下さい
と説明します。
「最初は噛まれても痛くなかったけれど、最近はミミズ腫れや出血するほど噛んでくる」
」
という相談に対しては
「指や手などを噛ませ続けると甘噛みがエスカレートしてくることがあり、怪我につながります。手加減がわからずに、そのまま成長してしまうと将来、噛むことを普通にするようになり、攻撃行動に繋がる恐れがあるため絶対に噛まないように、噛ませないようにして下さい」
「怒ると更に興奮して噛んでくる」
という相談に対しては
「怒ることで甘噛みを止められればよいのですが、多くの場合更に興奮して噛んでくることが多くみられるようです。
更にエスカレートして噛む行動がひどくなる場合があります。怒ることは止めて頂き、無視をして下さい」
と説明をします。
甘噛み」のしつけ方法は色んなやり方があります。
どの方法が1番というはないのですが、「噛ませないようにする。噛ませない環境を作る。無視をして1度その状況をリセットする」ということが大切だと思っています。
最後に「無視をする」と書きましたが、無視というのは眼を合わせず、言葉もかけない。そしてワンちゃんが何かを要求するような態度や吠えたりしても無視を続けることがその子にとっての「罰」になります。無視は関心が無くなるまで、他に興味を示すまで続けることが大切です。家族皆さんで協力して行うことが甘噛みを止めさせる成功への近道です。