今月の特集
2013.11「子犬のしつけ」について
前回に引き続き「子犬のしつけ」について話をしていきます。
子犬が自宅に来ると皆さん嬉しくて一緒になって遊んだり、
食餌を食べている姿や寝ている姿を見ているだけで幸せになったり
「犬を飼って良かった」と思うことが多々あると思います。
ですが、幸せに感じたり嬉しく思うことばかりだけではなく
一緒に生活していることがストレスになることもあります。
それは子犬の排便、排尿の失敗、甘噛み、破壊行動、無駄吠えなどではないでしょうか?
今回はその中でも「トイレの問題」について話をします。
最近はペットショップなどで売られている子犬達は既にトイレのしつけがされていることも増えてきているようです。ですが、環境が変わるとトイレで排泄をしなくなったり、オシッコは出来るけどウンチが他の場所でするようになったなど話を聞きます。
そんな際に私は
「トイレは自宅に何カ所ありますか?どこに設置していますか?」
「もし10回排泄をした場合、何回失敗しますか?」
「排泄をするタイミングなどわかりますか?」
などなど家族の方に質問をします。
多くの家族の方が
「トイレはハウスの中だけなので、1カ所です」
「トイレでするのは10回中、6回くらいです」
「排泄のタイミングはよくわかりません」
という答えが返って来ます。
「トイレはハウスの中だけなので、1カ所です」
という答えに対しては
「トイレがハウスの中だけだと排泄したい時にトイレまで間に合わない可能性があります」
「トイレをもう1つ増やして下さい。例えば皆さんで遊んだり、いつも一緒にいる場所にもう1つトイレを増やして下さい」
「また、トイレを我慢するのもまだまだ苦手なので、1カ所だけだと失敗する確率が増えてしまいます」
と話をします。更に付け加えて
「失敗を少なくするため、安心して排泄できるためにトイレを増やして下さい」
と話をします。
「トイレでするのは10回中、6回くらいです」
という答えに対しては
「まずは合格だと思って下さい。最初から100%トイレで排泄できる子などいません」
「トイレで排泄をしようとする姿勢があるだけで褒めてあげてください」
「少しずつ成功率を上げて行けば良いのです」
「もしトイレで排泄せずに失敗しても声を上げたり、怒ったりしないで下さい」
と話をします。
「排泄のタイミングはよくわかりません」
という質問に対しては
「子犬は成犬に比べて排泄の回数が多いです。特に子犬は目覚めた後、食後などに排泄をすることが多いです。排泄をする行動はクルクル回り始めたり、床の臭いをかぎ始めると排泄する可能性があるので注意してみて下さい。そのタイミングでトイレに連れて行き、排泄を促すようにして下さい」
そんな話を家族の方とします。
話で難しければ図に書いたり、写真や絵をお見せしたりします。
話だけで解決することが多いと思いますが、なかには実践してみないと解説出来ないこともあります。トイレは自宅で練習することが中心になりますが、しつけ教室の際には教室にトイレを用意して何時でも排泄できる環境を作ります。
トイレを失敗する度にため息が出てしまうとお話される方もいらっしゃいますが、
少しずつでも改善してくれば良い傾向だと思って下さい。もし、改善が認められない場合は、何か失敗してしまう原因が考えられます。
トイレで排泄できたらとにかく褒めて上げて下さい。それが成功への第一歩です。