今月の特集
2013.10「子犬のしつけ」について
前回に引き続き「子犬のしつけ」について話をします。
今回からは実際に診察時、しつけ教室、パピーパーティーなどで話をしている内容です。
前回、話をしました「子犬が自宅に来てから困ったこと」は多かれ少なかれ誰でもあり得ます。そして「どうすれば良いか?」と考えてしつけの本を読んでみたり、お友達に相談してみたり、動物病院で質問すると思います。
しつけの本にしろ、お友達や動物病院でのアドバイスにしろ、「この方法が1番!」というのはないと思っています。ですが、これだけは言えることがあります。
それは「子犬との接し方が大切」です。
自宅に来たばかりの子犬はどんな子でも不安でしょうし、ペットショップやブリーダー宅でとは様子が異なると思います。もちろん、自宅に来た時から元気一杯の子もいるかもしれません。そういう子がいる一方、環境が異なることで食餌を食べなくなったり、お腹がゆるくなったり体調が悪くなる子もいるかもしれません。また、色んな場所に排泄したり、夜中ずっと鳴いて家族を不安にさせストレスで一杯にする子もいるかもしれません。
食欲がない、元気が無い、下痢、嘔吐があるなど体調が悪ければ様子を見ずに動物病院に相談してみたり受診をお勧めします。ですが、排泄を失敗する、夜中ずっと鳴いているなどは病気とは異なる場合が多くホームシックであったり、新しい環境で不安であることが原因である可能性が高いのです。
以上、話をした内容はペットショップやブリーダーからアドバイスを受けて自宅に連れてくることが大切なのですが、家族の方に聞いてみると多くの場合、動物病院で初めて知った、聞いた内容だと言います。
家族の一員として迎え入れたとたん、心配、不安に思うことが沢山出て来ます。
そんな際に気軽に質問をしてアドバイスをくれるそんな場所が動物病院なのかもしれません。
来月は具体的なアドバイスを書いていきたいと思っています。