今月の特集
2013.7「猫のトイレのしつけ」について
今回は猫ちゃんのしつけのお話です。
その中でも「猫のトイレのしつけ」についてお話をします。
猫のトイレのしつけについて時々相談を受けることがあります。
子猫の場合、トイレに砂などを入れておくと自然に排泄するようになることが多く、「トイレのしつけをする」というイメージはあまりないかと思います。
相談の多くは、子猫のトイレについてではなく、成猫になってからトイレを失敗するようになったという相談です。
今まで普通にトイレでオシッコ、ウンチをする子だったのに
「トイレで排泄しなくなった」
「トイレからはみ出して排泄するようになった」
という相談です。
その場合いくつかの理由が考えられます。
例えば
①飼っている家庭環境が変化した。
②新しい家族(ヒト、動物)が増えた。
③トイレ(容器、砂)が変わった。トイレの場所が変わった。
④排泄中にストレスを感じる原因があった。
などの猫にとって不安、ストレスに感じる出来事があった場合が考えられます。もし失敗するようになったのであれば、考えてみて下さい。
そして解決策としてのアドバイスは???
①トイレの設置場所は静かな場所が良い。
排泄の時に「不安」「恐怖」を感じてしまうとそこでは排泄をしなくなってしまう傾向がある。
②トイレは清潔にしないといけない。
排泄をした後、排泄物が残っているとそのトイレではしないという猫もいます。1日に1度はトイレの砂を交換するようにしないといけません。
③トイレの数は猫の頭数プラス1個を用意する。
特に多頭飼いしているのであれば注意が必要です。
同じ場所に何個もトイレを置いておくのではなく、場所を変えておく必要があります。なぜならば、オシッコとウンチを別々にしたがる子もいれば、他の猫が使用したトイレを使いたくない子もいるからです。
猫砂は猫によって好みがあり、小さな粒の砂を好む猫が多いようで、砂の深さは2~3cmほどと言われています。トイレは安定性と十分な大きさが必要で、トイレにカバーがついているタイプは好まない猫が多いと言われています。
排泄がスムーズに出来なくなることによって体調も悪くなることもあります。
上の写真のようなカバーがついているトイレはあまりお勧めしません。
最近は数日から1週間、トイレを掃除しなくても大丈夫というトイレがあるようですが、そちらもあまりお勧めしません。
人間も同じですが、トイレが不潔で汚いと使いたくないですよね。
それは猫にも同じように言えることなのです。
トイレで排泄がうまく出来ないとストレスを感じるだけでなく、病気になってしまう可能性もあります。猫ちゃんが快適に生活できる環境、特にトイレについて考えてみてはいかがでしょうか?