今月の特集
2019.6「春の検診のお知らせ…その4」
6月に入りました。梅雨入りはいつ頃になるのでしょうか。
昨年のように、空梅雨になって異常な暑さの夏に今年もなるのではないかと今から心配しています。
この時期になると健康診断を主治医の病院で受けた方も多いのではないでしょうか?
今回は、今年行った健康診断から見つかった病気の話をしたいと思います。
1.パピヨン メス 13歳
症状:最近、痰が絡んだような咳をするようになった。
健康診断は今回が初めて。聴診器にて心臓に雑音を認める。
胸部レントゲン検査にて、気管虚脱、心臓肥大を認める。
血液検査では特に問題なし。血圧測定にて問題なし。
心臓エコー検査にて僧帽弁、三尖弁閉鎖不全、左心房拡張認める。
現在、気管拡張剤と心臓の内服薬を継続的に飲ませて経過観察。
現在、痰が絡む咳は落ち着きつつある。
2.Mダックス オス 9歳
症状:他院にて肝臓の数値が高いと言われ内服薬を処方され毎日飲ませている。
検査などはこの1年間したことがない。
健康診断にて肝機能酵素の上昇、コレステロール値の上昇を認める。
腹部エコー検査にて肝臓の肥大、胆泥症、左右副腎の肥大認める。
クッシング病を疑い、現在さらなる検査を実施中。
今年も健康診断を行ったことによって病気を見つけることが出来た子がいました。
見つかった病気に対して更に検査を行い、治療を行っている子もおります。
また、当院では検査が困難な場合は大学病院などをご紹介することもありました。
健康診断は、愛する子の体の調子を見る良い機会になると考えています。
体調が問題なくてもまずは主治医の先生にご相談されてみてはいかがでしょうか?